ばあちゃんは、家を建て替えないほうが幸せだったのかな

家の建て替え 幸せか 介護の日々のこと

祖母の家は、築70年くらいだったと思います。

祖母と祖父が結婚してから、ずっとその家に住んでいたのだと思います。

その家を壊して、私たちは新しい家を建てました。

祖母の在宅介護は、第一子が生まれた2019年から。いまは子ども3人を育てながら続けています(要介護1→現在は要介護4)。看護師として、2013年から2026年3月まで総合病院で働いていました。この記事は、その体験をもとに書いています。
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祖母の言葉「もったいないからいい」

建て替えの話を最初にしたとき、祖母には断られました。

「もったいないからいい」「まだ住めるから」。そんな内容だったと思います。

それでも私は押しました。最終的に、こう言ってもらいました。

「好きにすればいいよ」

了承、というより、譲ってもらったのだと思います。

リビングを、気に入ってくれた

新しい家ができて、祖母はリビングを特に気に入ってくれました。

「格好がいい」

そう言ってくれました。

そのリビングに、ベビーゲートをつけた

まだふらふらと歩けた時期、祖母は冷蔵庫のものを勝手に食べてしまうことがありました。

私はそれが嫌で、リビングに入れないようにベビーゲートをつけました。

気に入ってくれた場所から、締め出したことになります。

▶3|食べ続ける祖母と、止める私

転んで、車椅子になった

そのあと、祖母は転倒を繰り返しました。車椅子を使うようになりました。

▶5|転倒と骨折、それでもまた歩いた

その頃から、考えるようになりました。

もとの家だったら、転ばなかったのかな。まだ、元気でやっていたのかな。

ばあちゃんは、家を建て替えないほうが幸せだったのかな。

あとから聞いた、ひとこと

ずっとあとになって、母から聞いた話があります。

認知症の兆しが出はじめた頃、祖母は毎日のように母に電話をかけていたそうです。

そして、こう言っていたと。

「さみしい」

私は、それを知りませんでした。

もとの家に住み続けていたら幸せだった、と考えていたけれど、あの家で祖母は毎日さみしいと言っていた。

どちらがよかったのかは、やっぱり分かりません。

分からないから、できることをする

もう、建て替えてしまったものは変えられません。

だから最近は、こう考えるようにしています。

「建て替えてよかったのだろうか」と考えるのではなく、「この家族と一緒に住んで楽しい」と思ってもらえるように。

誕生日をお祝いする。敬老の日を祝う。毎日「おはよう」「おやすみ」と話しかける。

どれも、一人暮らしではできないことです。

建て替えが正しかったのかは、いまでも分かりません。それでも、できることを続けていきたいと思います。


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