訪問診療の先生に処方してもらっているヘパリン類似物質(ヒルドイド)。
市販の保湿クリームだとカサカサが改善しなかった祖母に、処方してもらってからずっと重宝しています。
エンシュアの保険給付厳格化について薬剤師に確認したとき、こう言われました。
「ヒルドイドも2027年3月から負担が増えますよ」
在宅介護をしている家族として、正直しんどいなと思いながらも、看護師として働いてきた自分は「これは必要な改革だ」とも思っています。
その複雑な気持ちも含めて、今わかっていることをまとめます。
OTC類似薬とは?どんな薬が対象になるのか
OTC類似薬とは、ドラッグストアなどで買える市販薬(OTC)と成分や効果がほぼ同じ医療用医薬品のことです。
医師に処方してもらえば保険適用で安く手に入るものの、市販でも同じものが買えるという理由から、今回の見直しの対象になっています。
主な対象薬(77成分・約1100品目)
保湿・皮膚外用薬
- ヘパリン類似物質(ヒルドイド)
- 一部の外用ステロイド(ロコイド・リンデロンなど)
痛み止め・解熱剤
- ロキソプロフェン(ロキソニン)
- イブプロフェン(ブルフェン)
- ジクロフェナク(ボルタレン)
アレルギー薬
- フェキソフェナジン(アレグラ)
- ロラタジン(クラリチン)
- エピナスチン(アレジオン)
胃腸薬
- ファモチジン(ガスター)
- 酸化マグネシウム
- ピコスルファートナトリウム
去たん・便秘薬
- カルボシステイン(ムコダイン)
日常的によく使われている薬が多く含まれています。
2027年3月から何が変わるのか
2027年3月から、これらのOTC類似薬を処方された場合、通常の自己負担に加えて薬剤費の25%が特別料金として上乗せされます。
完全に保険適用外になるわけではありません。
処方自体は今まで通り受けられますが、薬局での支払い額が増えます。
負担額の計算方法(3割負担の場合)
例えば薬価が1000円の場合
これまでは 1000円×3割=300円 だったのが、
特別料金:1000円×25%=250円 保険負担分の自己負担:750円×3割=225円
合計:250円+225円=475円
これまで3割負担で300円だったものが475円になる計算です。
2027年以降、ヒルドイドの負担額はどう変わるのか
祖母はヘパリン類似物質泡状スプレー0.3%(100g)を1ヶ月に1本処方してもらっています。
後発品の薬価は1gあたり約6〜13円程度で、100gで約630〜1350円程度です。
| 負担割合 | 現在 | 2027年以降 |
|---|---|---|
| 3割負担 | 約189円 | 約475円 |
| 2割負担 | 約126円 | 約381円 |
| 1割負担 | 約63円 | 約204円 |
| 0割負担 | 0円 | 不明(検討中) |
※薬価630円で計算した場合の目安
ただし**障害者手帳で0割負担の方や小児医療費無料の方への影響については、現時点では詳細が確定していません。**免除になる可能性もあるため、今後の情報を注視する必要があります。
市販品との比較
ヘパリン類似物質はドラッグストアでも市販品として購入できます。
ただし市販品は処方品より量が少なく、価格は1本1,000〜1,500円程度が多いです。
処方品(100g)と比べると割高になることが多く、定期的に使う場合は処方してもらう方がコスパが良いのが現状です。
2027年以降に負担が増えたとしても、市販品をまとめ買いするより処方してもらう方が安そうです。
看護師として思うこと
正直に言うと、この制度改革は必要だと思っています。
看護師として働いていると、何十本もヒルドイドが余っているのに毎月定期処方で出続けているケースを見てきました。
本当に必要な量だけ処方されるようになれば、無駄な医療費が減ります。
在宅介護をしている家族としては負担が増えるのはつらい。
でも少子化が進む日本で、医療費を持続可能な形にしていくことは避けられない。
育児もしながら介護もしている私は、子どもたちの未来のためにも、医療費の適正化は必要なことだと思っています。
どちらの立場でもあるからこそ、複雑な気持ちです。
今できること
処方量を見直す
余っている薬がある場合は、主治医や薬剤師に相談して処方量を減らしてもらうことをおすすめします。
本当に必要な量だけ処方してもらうことが、制度が変わっても対応しやすくなります。
2027年3月以降の情報を確認する
障害者手帳や小児医療費無料の方への影響は現時点で未確定です。
今後の発表を確認してください。
市販品の比較検討
軽度の乾燥であれば市販の保湿剤で対応できる場合もあります。
ただし祖母のように市販品では改善しない場合は、処方品が必要なこともあります。
主治医に相談してみてください。
まとめ
・ヒルドイドなどOTC類似薬は2027年3月から薬剤費の25%が上乗せされる予定
・完全に保険適用外になるわけではない
・障害者手帳・小児医療費無料の方への影響は現時点で未確定
・余っている薬がある場合は今のうちに処方量を見直す
・本当に必要な薬だけ処方してもらうことが大切
制度が変わると不安になりますよね。
でも今できることは、主治医や薬剤師に相談しながら、
必要な薬を必要な分だけ使い続けることだと思っています。
同じように在宅介護をしている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
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