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拘縮とは?在宅介護でできる予防法|クッション・リハビリ・タオルの工夫【看護師解説】

在宅介護の拘縮予防 介護のケア技術
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在宅で介護をしていると、ふと思うことがあります。
「手足の動きが悪くなっているな、このまま固まっていくのかな…」と。
でも、何をすればいいのか分からない。

同じように感じている方に、我が家でやっていることをお伝えします。

祖母は脳梗塞で、右半身麻痺になりました。

右の手足はほとんど動かせません。

動かせない状態が続くと、心配になるのが「拘縮」です。

拘縮が進むと、

・着替えがしにくくなる
・おむつ交換や陰部洗浄が大変になる
・関節が変形してしまうことがある

といった影響が出てきます。

また、同じ姿勢が続くことで体の一部に圧がかかり続けると、
褥瘡(床ずれ)のリスクも高くなります。

特に手の拘縮はやっかいで、

・手が開かなくなる
・爪が切りにくくなる
・伸びた爪で手のひらを傷つけてしまう

といったことが起こり得ます。


祖母の在宅介護は、第一子が生まれた2019年から。いまは子ども3人を育てながら続けています(要介護1→現在は要介護4)。看護師として、2013年から2026年3月まで総合病院で働いていました。この記事は、その体験をもとに書いています。
プロフィール

拘縮とは|動かさない関節が、固まっていくこと

拘縮(こうしゅく)とは、関節を動かさない状態が続くことで、関節まわりの筋肉や皮膚が縮み、関節が固まって動く範囲が狭くなっていくことです。麻痺のある側や、寝たきりで動かす機会が減った体に起こりやすくなります。

拘縮が進むと、困ることが日常のあちこちに出てきます。

そして一度固まった関節を家庭で元に戻すのは、正直かなり難しい。だから「固まる前に、毎日少しずつ動かして防ぐ」が全てです。

ひとつだけ注意を。拘縮予防といっても、固まりかけた関節を無理に伸ばすのは危険です(痛みや骨折につながることがあります)。動かすのは「痛みが出ない範囲」まで。迷ったらリハビリの専門職(訪問リハビリやデイのスタッフ)に確認してください。

1年4ヶ月たって、拘縮は進んでいません

わが家が拘縮予防を始めたのは、祖母が脳梗塞で右半身麻痺になってから。1年4ヶ月になります。

結果から言うと、拘縮は進んでいません。むしろ、拘縮予防のリハビリを少しずつ続けてきたおかげか、若干良くなった感覚すらあります(あくまで感覚ですが、「進んでいない」ことは確かです)。

特別なことはしていません。これから紹介する、クッションとリハビリとタオルの組み合わせだけです。

我が家で実際にやっている拘縮予防

拘縮予防のリハビリ

デイサービスでは、拘縮予防のリハビリをお願いしています。

自宅でも、

・腕を軽く伸ばす
・脇を開く
・足を伸ばす

といったことを行っています。

ポイントは「痛みのない範囲でゆっくり」です。

無理に動かそうとすると、かえって力が入ってしまうことがあります。
関節を動かすというより、
「重力に任せてそっと伸びるのを待つ」くらいのイメージで続けています。

ただ、毎日しっかりやるのは正直難しくて、
できない日もあります。

完璧にやろうとすると続かないので、
「今日は腕だけやろう。」と決めてしまう日もあります。


クッションを活用した拘縮予防

ベッドで寝ているときや、車椅子に座っているときに、

・膝の下に入れる
・脇に挟む
・足の間に挟む
・背中に入れて横向きを保つ

など、体が縮まらないようにクッションを使っています。


もともとは、職場の病院で使っているクッションが欲しかったのですが、
高価で手が出ませんでした。

病院で使用していて、手が出なかったクッションはこちら▼

ケープ ロンボ スネーククッション RM46200

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ケープ ロンボ ポジショニングクッション初期導入セット

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そこで、似たものを探しました。
赤ちゃんの柔肌のようなさわり心地のクッション

クッションを使う前は、手足が内側に縮まりやすく、
着替えやおむつ交換のときに介助しにくい場面がありました。
使い始めてから、ケアが少しスムーズになったと感じています。

実際に使ってみて良かった点は、

・柔らかくて当たりがやさしい
・パウダービーズが変形するので拘縮部分にも入れやすい
・サイズや形がいろいろあり、用途に応じて選びやすい

という点です。

病院で使っているものと比べると、
フィット感は少し劣りますが、

在宅で使う分には十分だと感じています。


タオルを活用した手の拘縮対策

手は、タオルを丸めて握ってもらっています。

ただ、気づくとタオルが外れていることも多く、
なかなかうまくいかないこともあります。

こういった手を開いた状態で保てる専用のものもあります。

軽度な痙縮や拘縮症状のある方へ【リラックスハンドパッド】


一人で全部やろうとしなくていい

拘縮予防は、毎日続けることが大切です。
でも、在宅介護をしながら毎日欠かさずやるのは現実的に難しいです。

デイサービスや訪問リハビリに任せられる部分は任せる。
自宅では「今日はクッションを整えるだけ」でもいい。
介護保険外で必要なときだけスポットで頼めるサービスを使って、
自分が休む時間を確保することも、長く続けるためには大切なことだと感じています。

24時間365日対応の介護保険外のオーダーメイド介護サービス【イチロウ】

拘縮予防のまとめ

クッションの具体的な当て方(褥瘡・浮腫の対策も含めて)は、こちらで詳しくまとめています。
在宅介護のクッションの当て方|褥瘡・拘縮・浮腫を防ぐポジショニング【看護師解説】
在宅介護で防ぎたい3大トラブル|誤嚥性肺炎・尿路感染・褥瘡の予防まとめ

クッションを使って姿勢を整えたり、
少し体を動かしたりするだけでも、

拘縮を予防することができます。

完璧にやろうとするほど続かなくなります。

クッションひとつ、タオルひとつでも、何もしないより全然違います。
介護している自分のことも大切にしながら、
できることを、できる範囲で続けていきましょう。

このケアについて

この記事は看護師としての経験と一般的な知識にもとづく、わが家のやり方です。適した方法や強さは、その方の状態によって異なります。

関節を動かしたときに強い痛みがある、いつもより硬い、腫れや熱をもっている——そんなときは無理に動かさず、主治医・訪問看護師さん・理学療法士さんにご相談ください。麻痺のある側は、力を入れて伸ばすと思わぬけがにつながることがあります。


 

「なめていた私のダブルケア」は
第一子出産後から始まった在宅介護と育児の記録(全13話完結)です。

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1|子どもが幸せでなくなるなら、介護はやらないと思っていた

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