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「やめて」が通じない|認知症の祖母と暮らして分かったこと

「やめて」が通じない 認知症の祖母との暮らしで分かったこと 介護
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何度言っても、また同じことをする。
分かっていても、イライラしてしまう。
それがずっと続いた。

祖母と暮らして、一番しんどかったこと
それは、「やめて」が通じないことでした。

危ないからやめて。

それを何度も伝えました。

火にかけているやかんに手を出そうとしたとき。
炊飯中の炊飯器を開けようとしたとき。

そのたびに止めて、説明して、
「危ないからやめてね」と伝える。

その場では、分かってくれます。

「うん」と言って、やめてくれます。

でも、少し時間が経つと、
また同じことを繰り返します。

何度も、何度も。

最初は、ちゃんと伝えようとしていました。

優しく言えば伝わるかもしれない。
理由を説明すれば分かってくれるかもしれない。

そう思っていました。

でも、それは違いました。

 

※この記事は、育児と祖母の在宅介護を7年以上続けている筆者の体験をもとに書いています。
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なぜ「やめて」が通じないのか

認知症があると、

さっき言われたことを覚えていない、
行動を止め続けることが難しい、

そういうことが起きます。

頭では分かっているつもりでした。

でも実際に目の前でそれが続くと、

「なんで分かってくれないの?」
「さっき言ったよね?」

そう思ってしまいます。

そして、だんだん気づきました。

これは、
「分かっていない」のではなくて、

「止め続けることができない」んだと。

記憶として残らないから、毎回が「初めて」なんです。
何度伝えても伝わらないのは、祖母のせいでも、私の伝え方のせいでもなかった。
そういう状態なんだと。

頭で理解した瞬間、少しだけ楽になりました。
でも感情がついてくるのには、時間がかかりました。


考え方を変えるしかなかった

「伝え方を変えれば分かってもらえる」

という前提を手放すまでに、時間がかかりました。

でも正直、
それでもしんどいものはしんどいです。

何度も同じことが起きて、
そのたびに対応して、終わりがない。

気づけば、「またか」と思う自分と、
イライラしている自分がいました。

怒鳴ってしまったこともあります。
限界だった私は、怒鳴ったことすらちゃんと覚えていない


環境を変えることが、生活を回す選択だった

最終的に、

「やめて」と言って止めるよりも、
そもそも危ないものを手の届く場所に置かない、という方法でした。

やかんは片付ける。
炊飯器はコードを抜いておく。
触ってほしくないものは最初から出さない。

食べ物のストックも、置かなくなりました。
目に入ると食べてしまうなら、最初から出しておかない。

でも、そうしていたら、自分も食べなくなっていました。

気づいたら、産前より5キロ体重が落ちていました。
食べるものを隠す生活をしていたら、
自分のごはんを後回しにし続けた結果でした。

自分のごはんを後回しにしてしまいがちな時期、宅配食を利用していました。
作らなくていい、レンジで食べられる。本当に助けられました。

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環境を変えるというのは、何も家の中だけの話ではありませんでした。
外部のサービスを使うことも、同じことだと今は思います。

介護保険外で必要なときだけスポットで頼めるイチロウというサービスがあります。「今日だけ誰かに任せたい」そういう使い方ができます。「こっちが折れる」のではなく、「生活を回すための選択」として、こういうサービスを知っておくことは大切だと感じています。
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まとめ|こっちが折れるのは、負けじゃない

こっちが折れるしかない場面は、たくさんありました。

それは、
負けたわけでも、手を抜いたわけでもなくて、

生活を回すための選択だったと思います。

もし今、「何度言っても伝わらない」と感じている人がいたら、

それはあなたの伝え方の問題ではありません。

そういう状態と向き合っている、ということです。

分かっていてもつらい。

それが、
認知症の介護のしんどさのひとつだと思います。


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動ける認知症が一番つらかった|在宅介護でしんどかった時期の話
なめていた私のダブルケア【体験記】まとめ