家の中に、落ち着ける場所がなくなっていた。
そう気づいたのは、祖母と暮らしはじめて少し経った頃でした。
気づくと、祖母がなにかを触っている
炊飯器、食器棚、冷蔵庫、鍋。
本棚や細かいものまで、開けては見ている。
最初は、「何か探してるのかな」くらいに思っていました。
でも、それが毎日になると、プライバシーを土足で踏み込まれているように感じ、
だんだん落ち着かなくなってきました。
食器棚を開ける音。
バタバタと扉を閉める音。
その音を聞くだけで、
「あ、また何かしてる」と不快に思うようになりました。
冷凍庫のアイスが減っていた
ある日、冷凍庫を開けたとき、
違和感がありました。
アイスが減っている。
よく見ると、
宇治金時のアイスが3本、
バニラのカップが1つなくなっていました。
祖母が食べていました。
止めても、また同じことを繰り返します。
料理中も、気が抜けなかった
食事の準備中も同じでした。
炊飯中の炊飯器を開けられたり、
火にかけているやかんに手を出そうとしたり。
「危ないからやめて」と伝えても、
少しするとまた同じことをしようとする。
子どもが泣いていて、
そっちに手を取られているときに限って、
そういうことが起きます。
どちらも見ないといけない。
でも、体は一つしかありません。
布団も、洗濯物も
布団も、何度も上げたり下げたりしていました。
そのたびにホコリが舞って、
掃除しても、またすぐ元通り。
洗濯物も同じでした。
洗濯して干した洗濯物の中に、
脱いだ服を干されたり、
干してあるタオルで手を拭かれたり。
ひとつひとつは小さなことかもしれません。
でも、それが毎日続くと、
少しずつ、確実にストレスは積み重なっていきました。
家の中にいても、落ち着けなくなっていた
気づけば、どこにいても
「何か起きるかもしれない」と思うようになっていました。
リビングにいても、キッチンに立っていても、
耳を澄ませて、物音に反応する。
安心して過ごすということができなくなっていました。
あの頃は、そういう状態でした。
日常が少しずつ崩れていくと、そうなります。
それは、気にしすぎているわけでも、自分が弱いわけでもありません。
同じように、家の中で気が休まらないと感じている方へ。
あなたが感じていることは、本当のしんどさです。
しんどかった時期のことは、こちらにも書いています。
▶ 動ける認知症が一番つらかった|在宅介護でしんどかった時期の話
ショートステイを利用するようになって自分の時間を作ることができました。
▶ショートステイを初めて使った日|罪悪感と、楽さと、「おかえり」と思えるまで
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▶ダブルケアが限界だった私が手放してよかったこと6つ|育児と介護を両立する7年目のリアル
「なめていた私のダブルケア」は
第一子出産後から始まった在宅介護と育児の記録です。
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