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介護しやすい家の間取りと住宅改修補助|新築×在宅介護の体験

介護しやすい間取りと住宅改修補助 介護の日々のこと
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わが家は、祖母との同居に合わせて新築を建てました。そこから7年、その家で在宅介護を続けています。

建てるときに「介護のため」と考えてやっておいたこと。住んでみて「こうしておけばよかった」と思ったこと。そして、祖母の骨折のあとに後付けした手すりと、そのとき使った住宅改修の補助金のこと。

介護を見据えて家を建てる人・リフォームする人に向けて、実体験からまとめます。

祖母の在宅介護は、第一子が生まれた2019年から。いまは子ども3人を育てながら続けています(要介護1→現在は要介護4)。看護師として、2013年から2026年3月まで総合病院で働いていました。この記事は、その体験をもとに書いています。
プロフィール

新築のときにやっておいてよかったこと

建てるときから付けていたのは、廊下の手すりです。

祖母と同居する前提の家だったので、廊下には最初から手すりを付けてもらいました。今思えば、これは正解でした。

これから建てるなら考えてほしい、5つのポイント

7年介護をして分かった、「介護しやすい家」の条件です。うちでできていること・できていなくて困ったこと、両方が入っています。

① 玄関にスロープは作らなくていい。「置けるスペース」を

玄関に造り付けのスロープは必要ありません。段差があっても大丈夫。
スロープを介護保険でレンタルできるからです。

その代わり、レンタルしたスロープを置けるだけのスペースが、玄関とポーチにあるかどうか。ここが分かれ目です。

▶我が家で使用しているスロープはこちら。
玄関の上がり框(段差1段)は100、玄関ポーチ(階段3段)は200を使用しています。

車椅子のためのスロープですが、ベビーカーを家に入れるときにも便利です。

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ケアスロープ 玄関 折り畳み 車いす用スロープ

ケアスロープ(玄関・屋外用 折り畳み車いすスロープ/段差解消・2つ折り)

② トイレは「ドアに対して並行」に便器を

トイレ介助をするようになって分かったことです。ドアに対して便器が並行に配置されていると、介助する人が横に立てるので、支えやすくなります。

③ 廊下はメーターモジュールで

廊下の幅の規格には、尺モジュール(約78cm)とメーターモジュール(約87cm)があります。この約10cmの差が、車椅子だと大きいんです。

家造りのときに確認することをおすすめします。

④ 車椅子で移動できる間取り

玄関から部屋、部屋からトイレ、部屋からリビング。車椅子で通れるか、曲がれるか。元気なうちは気づきませんが、車椅子になった瞬間、家の中の「通れない場所」が一気に見えてきます。

⑤ 介護空間と生活空間を分ける

うちは、祖母の部屋を玄関のすぐ近くに置いています。玄関→祖母の部屋→リビング→寝室、という並びです。

この並びにすると、いいことが3つあります。

  • 通院やデイサービスの送迎で、外に出るまでの動線が短い
  • 送迎スタッフや訪問の看護師さんが、家族の生活空間を通らずに祖母の部屋へ行ける
  • 家族のリビングや寝室と祖母の空間が、自然に分かれる

介護は、家に「外の人」が出入りする暮らしでもあります。ケアマネさん、ヘルパーさん、看護師さんなど。玄関の近くに介護の部屋があると、家族の生活を見せずに迎えられます。これは住んでみて実感した良さでした。

大腿骨頸部骨折のあと、玄関に縦の手すりを付けた

祖母が大腿骨頸部骨折をしてから、段差の上り下りが大変になりました。

そこで、玄関の上がり框のところに縦の手すりを付けました。縦の手すりは、握って体を引き上げるように使えるので、段差の昇り降りに向いています。

工事は、家を建てたハウスメーカーにお願いしました。費用は、たしか10万円ほど。

正直に言うと、高かったと思います。ハウスメーカーは安心感はありますが、手すり1本の工事としては割高でした。今なら、ケアマネさんに介護リフォームに慣れた業者を紹介してもらって、見積もりを比べてから決めます。介護保険の住宅改修に慣れた業者なら、次に書く補助の手続きもスムーズです。

住宅改修の補助金|手続きは思ったより簡単だった

この手すりの設置には、介護保険の「住宅改修費の支給」を使いました。要支援・要介護の認定を受けている人が対象で、手すりの取り付けや段差の解消などの工事に、上限20万円まで(自己負担1〜3割)の補助が出る制度です。

何年も前のことなので細部の記憶はあいまいですが、私がやったことで覚えているのは、この3つです。

  1. 設置前と設置後の写真を撮っておく
  2. 工事の領収書を用意する
  3. 役所の窓口で書類を書いて、写真と領収書と一緒に提出

これで補助が受けられました。

祖母は自己負担1割なので、対象になった工事費の9割が後から戻ってくる計算です。役所での書類も難しいものではなく、「やってよかった」と素直に思える手続きでした。

ひとつ注意点は、原則として工事の前に申請が必要なことです。先に工事をしてしまうと補助が出ないことがあるので、手すりを付けたいと思ったら、まずケアマネさんか市区町村の窓口に相談してください。

まとめ|家は「介護が始まる前」が勝負

  • スロープは作らずレンタル。置けるスペースだけ確保する
  • トイレはドアに並行に便器。介助者が横に立てる
  • 廊下はメーターモジュール。車椅子の10cmは大きい
  • 手すりの後付けには、介護保険の住宅改修補助(上限20万円)が使える

最後に、おまけの話をひとつ。

祖母が車椅子になった今、廊下の手すりも玄関の手すりも、子どもたちがお猿さんのようにぶら下がる遊び場になっています。

介護のために付けた手すりが、気づけば子どもの遊具になっている。介護と子育てが一緒にある家って、たぶんこういう家です。

6|祖母のベッドは子どもたちの遊び場だった

新築で建てた家でも、介護は想定通りにはいきませんでした。そのあたりの話は体験記に書いています。
4|新築でも、安心は手に入らなかった

車椅子と暮らす話はこちらも。
福祉車両にセレナを選んだ理由|障害者手帳で税金はどうなった?

制度情報について

この記事の制度情報は2026年7月時点のものです。

住宅改修費の支給は、対象となる工事や手続きの流れが自治体によって異なります。必ず担当のケアマネジャーか、お住まいの市区町村の窓口でご確認ください。