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高齢者が肺炎かも?と思ったら家庭でできること|看護師の観察ポイント

肺炎かもと思ったら 介護のケア技術
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「なんだか咳が増えた」「呼吸の音がいつもと違う」——在宅介護をしていると、肺炎かも?とヒヤッとする瞬間があります。

最初に言っておくと、医師に診てもらうことが一番です。この記事は「受診の代わり」ではなく、受診までの間、そして様子を見ている間に、家庭でできることをまとめたものです。

祖母の在宅介護は、第一子が生まれた2019年から。いまは子ども3人を育てながら続けています(要介護1→現在は要介護4)。看護師として、2013年から2026年3月まで総合病院で働いていました。この記事は、その体験をもとに書いています。
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その前に:すぐ受診すべきサイン

次のような様子があるときは、家庭で様子を見ずに、すぐ受診(状況によっては救急)してください。

  • 呼吸が速い・肩で息をしている・苦しそう
  • 胸(肺の上)に手を当てると、バリバリと振動がくる
  • ぐったりしている、いつもより反応が鈍い
  • 水分や食事がとれない
  • 唇や顔色が悪い(紫っぽい)

そしてもうひとつ大事なことを。高齢者の肺炎は、熱が出ないことがあります。「熱がないから大丈夫」とは言えません。いつもとの違い(元気・食欲・呼吸・反応)のほうが、体温計より頼りになることがあります。

観察のポイント|咳の「種類」を聞き分ける

家庭でできることの一つ目は、観察です。見るのはこの2つ。

  • 熱はないか(ただし前述の通り、熱がなくても安心はしない)
  • 咳の種類:「ゴホゴホ」と痰が絡む咳か、「コンコン」と乾いた咳か

咳の種類によって、家庭でできることが変わります。そして、この観察メモは受診したときに医師に伝えると、診察の助けになります。「いつから・どんな咳・熱の推移」をメモしておいてください。

乾いた咳(コンコン)なら:加湿

乾いた咳のときは、特に加湿が効きます。加湿器があれば使ってください。なければ、濡れタオルを部屋に干しておくだけでも違います。

痰が絡む咳(ゴホゴホ)なら:痰を外に出す手伝い

痰絡みの咳のときは、痰を外に出しやすくする工夫をします。

  1. 身体を横向きにする
  2. 上側になった背中を、脇のあたりから背中の真ん中へ向かって、手を軽く丸めてトントンと叩きます(タッピング)。肺にある痰を、気管支のほうへ流してあげるイメージです。
  3. 反対側を向けて、同じように

出てきた痰は、飲み込ませずにティッシュで受けてください。口の中に残った痰は、口腔ケアで取り除きます。

呼吸がしやすい姿勢にする

  • 座っているほうが楽そうなら、座位に
  • ベッドに横になるなら、頭側を30度くらい上げる。胸郭が下がって、呼吸がしやすくなります

ちなみに、ベッドの角度には用途ごとの目安があります。食事のときは60度(うちの祖母は食事は車椅子なので、ベッドで食べる場合の目安です)、ふだん寝ているときは唾液の垂れ込み予防に10度、呼吸が苦しそうなときは30度。覚えておくと便利です。

まとめ

  • まず受診サインの確認。呼吸が苦しそう・ぐったり・水分がとれないなら、すぐ受診
  • 高齢者の肺炎は熱が出ないことがある。「いつもとの違い」を見る
  • 乾いた咳は加湿(濡れタオルでもOK)、痰絡みは横向きで背中をタッピングして痰を出す手伝い
  • 姿勢は座位か、ベッドなら30度

そもそも肺炎にさせないための予防はこちらに書いています。
▶在宅介護で防ぎたい3大トラブル|誤嚥性肺炎・尿路感染・褥瘡の予防まとめ
▶高齢者の口腔ケアのやり方|誤嚥性肺炎を防ぐスポンジブラシの使い方と水分補給【看護師解説】

このケアについて

この記事は看護師としての経験と一般的な知識に基づくものです。診断や治療の代わりにはなりません。

迷ったら、受診してください。「大げさだったかな」で済むほうが、ずっといいです。