なめていた私のダブルケア
第一子が生まれてすぐ、祖母との同居と在宅介護が始まりました。
育児も介護も、なんとかなると思っていた私。けれど、一緒に暮らし始めてから、想像していなかった毎日が待っていました。
祖母に優しくできなかった日。
子どもたちと祖母が笑い合っていた時間。
施設か在宅か、家族で迷ったこと。
看護師で、3人の子どもの母親でもある私が、きれいごとだけでは書けなかった7年間をつづっています。全13話、完結しています。
最初から読まなくても大丈夫です
今の気持ちに近い話から、ひとつだけ読んでみてください。
認知症の家族への対応で、気が休まらないとき
繰り返される質問、外に出ないかという心配、眠れない夜。生後1か月の育児と介護が重なり、同居を始めたばかりの私は追い詰められていました。
食べ物の要求や、繰り返すやりとりに疲れたとき
食べたことを忘れる祖母と、そのたびに対応する私。冷蔵庫を開ける音まで気になり、いつの間にか食べるのを止める側になっていました。
介護のある暮らしが、子どもにどう映るのか気になるとき
祖母のベッドや車椅子も、子どもたちには身近なもの。老いていく祖母と一緒に暮らす、わが家の日常です。
7年間を経て、私が今どう感じているか知りたいとき
大変だったことも、後悔もあります。そのうえで、今の家族を見て思うこと。結末が気になる方は、ここから読んでいただいても大丈夫です。
はじまりから読みたい方へ
全13話の目次
- 第1話1|子どもが幸せでなくなるなら、介護はやらないと思っていた祖母に育てられた私が、子育てと同時に介護を始めるまで。この連載の原点になる話。
- 第2話2|利点しかないと思っていた同居軽い気持ちで始めた同居。新生児育児と認知症介護の現実は、想像を超えていた。
- 第3話3|食べ続ける祖母と、止める私何度も食べ物を求める祖母と、冷蔵庫にロックをつけた私。「管理する側」に変わっていく心の記録。
- 第4話4|新築でも、安心は手に入らなかった新築なら安心できると思っていた。でも祖母は、鍵を開けて外に出た。
- 第5話5|転倒と骨折、それでもまた歩いた骨折、そして繰り返す転倒。「拘束はしない」という看護師の信念と、家族を守ることの間で。
- 第6話6|祖母のベッドは子どもたちの遊び場だった祖母のベッドも車椅子も、子どもたちには遊び場。老いを間近に見て育つということ。
- 第7話7|私が倒れたら、我が家は回らない感染症が家族全員に回った日。自分の健康が家族の生命線だと痛感した話。
- 第8話8|夫がいなければ、我が家は回らない私を支えていたのは夫だった。その夫が、祖母の脳梗塞のとき初めて反対した。
- 第9話9|妊娠中、私は祖母に優しくできなかったホルモンバランスの乱れと疲れで、余裕を失っていた日々。おむつ交換で感情が爆発してしまった日のこと。
- 第10話10|ショートステイから戻らなかった言葉ショートステイ中に脳梗塞。麻痺と失語が残った祖母を前に、施設か在宅かで揺れた。
- 第11話11|それでも祖母を家に連れて帰りたい「笑顔で挨拶できなくなったらやめる」。自分の基準を決めて、もう一度在宅介護を選んだ。
- 第12話12|祖母が帰ってきた日退院の日。「もう声は聞けない」と思っていた私を待っていたもの。
- 最終話13|だって今、私たちは幸せだからダブルケアは大変。それでも——最終話のタイトルが、この連載の答えです。