ショートステイを初めて使った日|罪悪感と、楽さと、「おかえり」と思えるまで

ショートステイ ダブルケア

ショートステイ——介護をしている人なら、一度は耳にする言葉だと思います。

「使ってみたいけど、預けるのは申し訳ない」
ショートステイを利用したいけれど、なかなか踏み出せない人は多いと思います。
私も、そうでした。

初めて使ったときのことを、正直に書いてみます。


初めて使ったのは、引っ越しのタイミングだった

ショートステイを初めて利用したのは、アパートから新居へ引っ越すタイミングでした。

祖母を家で見ながら、引っ越しの荷造りをしたり荷解きをしたりはできるのか。
考えるほどに、難しいなと思いました。
そこで、1週間ショートステイをお願いすることにしました。

初めての利用だったので、手続きはケアマネージャーさんに相談しながら進めました。

事前に施設の方が自宅に来てくださり、祖母の状態や気をつけてほしいことなどの聞き取り、施設の説明などを受けて必要書類を記載するなど利用前にやることがあるので、ショートステイの利用を考えたら早めに相談すると良いかと思います。


預けるとき、罪悪感があった

施設に送り出す日、複雑な気持ちでした。

祖母は認知症があります。場所が変わると混乱しやすい。
知らない場所に、知らないスタッフに囲まれて、不安じゃないだろうか。
認知症が進行するのではないだろうか。

そして、私たちはこれから新居への引っ越し、新しい家へのわくわくが待っている。

自分たちはうきうきしながら、祖母を不安な場所に預けていく。
——その対比が、罪悪感になりました。


祖母がいない間、拍子抜けするほど快適だった

預けてみたら、びっくりするくらい快適でした。

何度も同じことを聞かれない。食事の準備をしなくてもいい。夜中に起こされない。

「あ、こんなに楽なんだ」

疲れていることには気づいていたけれど、どのくらい疲れていたのかは、離れてみて初めてわかりました。


帰ってきたとき、また疲弊した

でも、祖母が帰ってきたとき——また一気に疲れました。

1週間とはいえ、楽な状態に慣れてしまった体に、また介護の日常が戻ってくる。
その落差が、思っていたよりずっとしんどかった。

そのうち、こんなことを考えるようになりました。

「楽さを知ってしまうと、また辛くなる。ずっと辛いままのほうが、まだマシかもしれない。」

今思えば、それくらい追い詰められていたんだと思います。
でも当時は、それが正直な気持ちでした。


それでも、今は月1回使うようになった

初めてショートステイを利用してからしばらくして、コロナ禍になったため、しばらく利用していませんでした。

それでも、子どもが少しずつ成長し、旅行や遠出のために少しずつ使うようになりました。
最初は半年に1回。慣れてくると、3〜4ヶ月に1回。

「楽さを知ってしまうと、また辛くなる。」
という感覚は、ずっとあったので、旅行や子どもの行事など「目的」があるときのみ使用していました。

ただ、3人目を妊娠してお腹が大きくなってからは、ケアマネさんにも勧められて、月に1回・1週間のペースで利用しはじめて、出産後1年経った今でもこのペースで利用しています。

ちなみに、ショートステイにかかる費用については、1ヶ月の介護費用の記事にまとめています。
在宅介護は月いくら?要介護4の祖母の実際にかかった介護費用

ショートステイは、これまでに3ヶ所の施設を利用しました。
合う・合わないが祖母にもあるようで、3ヶ所目がいちばん落ち着いて過ごせたようす。
合う施設を見つけることができたことも、ショートステイを罪悪感なく利用することができるようになった要因の一つだったと思います。

「最初の施設が合わなくても、変えていい」と知っておくと、気持ちが楽かもしれません。

「リフレッシュのために利用する」ことで、
帰ってきたときの気持ちの落差も、小さくなってきた気がします。
「また始まった」じゃなくて、「おかえり」と思えるようになってきました。


リフレッシュは、必要だった

最初は「使わないほうが楽かもしれない」と思っていたショートステイ。
でも今は、なくてはならないものになっています。

ショートステイ中に介護をしていたらできない予定を入れたり、
逆になにもやらないと決めてボーッとしたり。

介護する側が疲弊したままでは、長くは続けられません。

もし「使ってみようかな」と思っているなら、まずケアマネさんに相談してみてください。

また、ショートステイより、もっと気軽に頼れる選択肢もあります。

ショートステイは数日まとめて預けるので、
「今日の数時間だけ」「ちょっと出かけたいだけ」のときには、少し大げさに感じることもあります。

そんなとき知ったのが、保険外(自費)で頼める介護サービスです。
「イチロウ」は、必要なときだけ・必要な時間だけ来てもらえるオーダーメイド型で、
見守りや付き添い、生活のサポートをお願いできます。

ショートステイほど長くは預けたくない。
でも、ちょっとだけ手を借りたい。
そんな日の、もうひとつの選択肢として知っておくと、気持ちが少し軽くなります。

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