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在宅介護で防ぎたい3大トラブル|誤嚥性肺炎・尿路感染・褥瘡の予防まとめ

誤嚥性肺炎 尿路感染 褥瘡 介護のケア技術
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在宅介護で、看護師として「これだけは防ぎたい」と思っているものが3つあります。

誤嚥性肺炎、尿路感染、そして褥瘡(床ずれ)です。

どれも命や入院に直結するのに、家庭でのケアで防げる余地が大きい。この記事では、それぞれについて、わが家で実際に気をつけていることをまとめます。

祖母の在宅介護は、第一子が生まれた2019年から。いまは子ども3人を育てながら続けています(要介護1→現在は要介護4)。看護師として、2013年から2026年3月まで総合病院で働いていました。この記事は、その体験をもとに書いています。
プロフィール

誤嚥性肺炎を防ぐ|「しっかり起きているとき」に食べる

誤嚥性肺炎は、食べ物や唾液が誤って気管に入り、菌が肺に届いて起きる肺炎です。気をつけているのはこれです。

  • 飲食は、しっかり起きているときに:ぼんやりしているときは、ムセやすい。眠そうなら、無理に食べさせない
  • 座らせて食べる:ベッドの場合は頭側を60度くらい上げて、枕を高くして、あごを引いた状態で。あごが上がっていると気管に入りやすくなります
  • 余裕があれば、食事の前に唾液腺マッサージ:唾液が出ると、飲み込みやすくなります
  • ムセたら、食事はやめる:「あと少しだから」と続けない。やめる勇気のほうが大事です
  • マウスケアで口の中の菌を減らす:誤嚥しても、口の中が清潔なら肺炎になりにくい
  • 寝ているときも、10度くらい頭側を上げておく:唾液が気管に垂れ込むのを防げます。これは知らない人が多いポイントです

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尿路感染を防ぐ|「おしっこの湿布」を作らない

  • 便は、そのままにしない:便の菌が尿道に入るのが、尿路感染の典型ルートです。気づいたらすぐ交換
  • パッドは、十分な吸水量のものを:薄い「2回分吸収」タイプは、頻回に交換できるならいいのですが、交換できないとすぐベタベタになって、おしっこの湿布を当てているような状態になってしまいます。交換の頻度に合わせて吸水量を選んでください
  • 陰部は、できれば毎日洗う:忙しいときは、拭くだけでも

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褥瘡を防ぐ|一番大事なのは、実は「栄養」

褥瘡というと「体位変換」がまず浮かびますが、看護師として一番大事だと思っているのは、栄養です。

  • 栄養、特にタンパク質:皮膚は栄養で作られます。栄養が足りないと、どれだけ除圧しても褥瘡はできるし、治りません。血液検査ではTP(総タンパク)とAlb(アルブミン)に注目。アルブミンが低め(3.5を切るあたり)だと褥瘡ができやすいと言われます。数値のことは、往診や訪問看護のときに聞いてみてください
  • 骨が出ているところを除圧する:かかと・おしり(仙骨)・腰など、骨が出ている場所は圧がかかりやすい。クッションで圧を逃がします
  • 体位変換:同じ向きで寝かせ続けない
  • 保湿:乾燥した皮膚は弱い。保湿された皮膚は強い
  • 摩擦厳禁:体の位置を直すとき、引きずらない。皮膚は「ずれ」と「こすれ」に弱いです

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まとめ|3つとも「毎日の小さなケア」で防げる

  • 誤嚥性肺炎:起きているときに、正しい姿勢で食べる。口の中を清潔に。寝るときも10度アップ
  • 尿路感染:便をそのままにしない。パッドの吸水量を交換頻度に合わせる。陰部を清潔に
  • 褥瘡:栄養(タンパク質)・除圧・体位変換・保湿・摩擦厳禁

どれも、特別な道具より「毎日のちょっとした心がけ」でできることばかりです。
全部でなくても、ひとつでも取り入れてもらえたら嬉しいです。

このケアについて

この記事は看護師としての経験と一般的な知識にもとづく、わが家のやり方です。適した方法や頻度は、その方の状態によって異なります。

ムセが続く、尿が濁る・発熱がある、皮膚に赤みができて消えない——そんなときは、早めに主治医や訪問看護師さんにご相談ください。