脳梗塞を起こす前、祖母はベッドの柵を掴んで少し寝返りができていました。
それが、脳梗塞後は右半身麻痺になってしまい、全くできなくなりました。
同じ体位のまま、ずっとベッドの上にいる。
そのとき私が一番心配したのが、褥瘡(じょくそう=床ずれ)でした。
夜間のオムツ漏れに悩んでいた時期もありました。▶夜から朝まで漏れない!在宅介護のオムツの当て方|看護師ママが試行錯誤してたどり着いた方法
背中が赤くなっていた
ある日、祖母の背中を確認すると、骨が出っ張っている部分(骨突出部)がうっすら赤くなっていました。
これは発赤(ほっせき)といって、褥瘡になりかけているサインです。
あまり知られていないのですが、この発赤の段階でもう「褥瘡(1度)」と呼ぶことがあります。
皮膚が壊れていなくても、ずっと圧迫されている状態が続けば、内側からダメージが進んでいきます。
「まだ傷になっていないから大丈夫」ではなく、赤みが出た段階で対処することが大切なのです。
祖母の背中が赤くなっているのを見て、「これはやってしまった」と思いました。
元のマットのままではダメだったの?
そう思う方もいるかもしれません。
もともと使用していたベッドマットにも、圧分散機能はついていました。
それでも、骨突出部など圧が強くかかるところは分散しきれなかったのだと思います。
自分で少し動ける人なら、無意識に寝返りを打ったり体勢を変えたりして、圧力が自然に分散されます。
でも脳梗塞後の祖母は、ほとんど動けなくなってしまいました。
同じ場所にずっと圧力がかかり続けると、普通のマットでは対応できなくなります。
それでエアマットへの変更が必要になったのです。
ケアマネに相談してエアマットに変更した
すぐにケアマネージャーさんに相談しました。
もともとのベッドマットも介護保険のレンタルだったので、
エアマットに交換してもらう形で対応しました。
介護保険を使えば、エアマットはレンタルできます。
購入するとかなり高価なものでも、レンタルなら月々の負担で使えるのがありがたいです。
褥瘡リスクが高まったと感じたら、まずはケアマネさんに相談してみてください。
我が家で導入したエアマットはこちら(LAGUNA)
▶https://www.cape.co.jp/
エアマットって、こんなすごい機能があるの?

交換してもらって初めて知ったのですが、
スモールチェンジ機能といって15分置きに小さな体位変換を自動化したシステムがあるんです。
人の手で体位変換しなくても、マット自体が少しずつ体の当たる部分を変えてくれる。
「こんな機能があるんだ」と、正直びっくりしました。
圧が切り替わるときに「ブー」という機械音はしますが、空気清浄機の音の方が大きいくらいで、私はほとんど気になりません。
(実際にその環境で寝ていないので、祖母がどう感じているかはわかりませんが…)
ポイント:クッションでのポジショニングと組み合わせることで、さらに褥瘡予防の効果が高まります。クッションの活用法はこちらの記事もどうぞ。
▶在宅介護のクッション活用術|褥瘡・拘縮・浮腫をまとめて防ぐポジショニングの考え方
赤みは消えた
エアマットに変えてしばらく経つと、背中の赤みがなくなりました。
写真を撮っておけばよかったと後悔しているのですが…変化は確かにありました。
エアマットによって、体への圧力が分散されたのだと思います。
エアマットが向いている人・向いていない人
ただ、エアマットが全員に向いているわけではありません。
沈み込みが強いため、ある程度自分で動ける人には逆に動きにくくなるというデメリットがあります。
体の状態や動ける度合いによって合うマットは変わるので、ケアマネさんや看護師・理学療法士など専門職に相談しながら選ぶのがおすすめです。

まとめ
- 脳梗塞後、自力で体位変換できなくなったタイミングでマットを見直した
- 発赤(ほっせき)はすでに褥瘡の始まり。赤みが出た段階での対処が大切
- エアマットは介護保険でレンタルできる
- 15分ごとに自動で体圧を分散する「スモールチェンジ機能」があり、褥瘡予防に効果的
- 自力で動ける人には逆に動きにくくなることもある
体の状態が変わったタイミングで、寝具を見直すことも大切なケアのひとつだと実感しています。

